11月作品キュレーションリスト


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恋愛ポエム。ド直球。愛の鞭があるなら〜などのキラーフレーズにやられた。アートにおいて正当的なやりかたでは、本当にダサくなるか、本当によくなるかのどっちかだと思う。そしてたぶんひとつでもダサいフレーズがあれば、全体がダサくなっちゃう。アートは本来的に創造性が必要だから、古くからのスタンダードな詩は難しい。ほとんどがダサい。だからみんな自分のスタイル、武器を磨くんだと思う。翻って、このマリアは、恋愛ポエムの稀有な成功例だ。恋愛の詩はきっと詩の歴史の最初期からある。あらゆる時代の人間があらゆる言語で挑戦してきたテーマだ。それはネット時代にも変わらない。ここに書かれている言葉に過剰な装飾や、大上段からの振り下ろしといった力んだ作為もない。あるのは愛についての言葉。ただそれだけだけど、それだけでいいし、それでいいんだよな、と思った。ポエムってそういうもんだと思う。俺は自信をもってこの作を大賞推挙としてキュレートします。






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決まったフレーズのリピート。待合室での視線の動きの描写。無駄のない文章。ドープな作品。





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言葉というひととひとをつなげるものを失って投げだされたひとに、全く意外なひとが助けにあらわれる。生きるというドラマ。




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何気ない詩句の連なり。とても散文的に書かれた生活にある美しさや悲しさ。生の苦しさと家族的なイメージのあたたかさ。さまざまなものの混交であるところの生活の詩。







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自由律みたい。でも形式が70に限定されてるのでまたちがったリズムが出ている。定型句みたいな情感がありつつも、現代的な軽さがある。






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視線を逆転させるための描写が上手く決まっている。まるでだまし絵の動物のなかにもうすこし小さな動物をみつけるときのような、視点の展観や展開。





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どこか光に溢れたライティング。馬という力強いイメージと話しかけてる対象であるあなたの対比。そしてあなたはその馬になるという言祝ぎ。





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短い。けどいいかんじ。無駄に多いよりも無駄が少ないほうがいい。